次回定期チャットは

次回定期チャットは11月10日(土)夜10時からです。

2008/12/14

我流泳法の悲劇

 今でこそ、ちょっとした町なら必ず1つや2つのスイミングクラブ、あるいはスポーツクラブがあるとおもいます。
おりからの健康ブームで幼児からお年寄りまで多くの方々がスイミングにトレーニングにと汗を流しておられます。

 何をかくそう 私の松嶋菜々子似の嫁もかつてはスポーツクラブで水泳のインストラクターをやっておりました。(フフフ・・・ウラヤマシイダロ?)
 子供ができてスイミングインストラクターはやめていたのですが、子供が学校へ行きだしてからはふたたび、パートで週に何度かプールに入っています。

 しかし私が子供だった昭和40年代には、こういったスポーツクラブなどというものは皆無でした。(大都会にはもしかしてあったのかもしれませんが)
 筋力トレーニングは野山で走り回っていればスポーツクラブなど必要なかったのですが、水泳を習うなどということは小学校の体育の時間以外ありませんでした。

 小学校のプールの授業では時間も少ないし、第一教える先生自体が必ずしも水泳の巧者というわけでもないので、私の周りの友達も まぁとおり一片の平泳ぎとクロールができるといった程度でしかありませんでした。

 今回は、そんな当時の社会環境のなかで、公然と


「おれは、背泳ぎができる!」Σ(▼□▼)

と言い放った同級生N君のお話です。

~☆~☆~☆~☆~☆~☆~



「俺背泳ぎができるから、今度見せてやるよ。」
 休み時間に同級生のNが唐突に言った。

「え~?背泳ぎぃ~?ウソこけ!」

これがクラス全員の反応だった。 バタ足か平泳ぎ、せいぜいクロール程度しかできないものが ほとんどの中で、背泳ぎなんて・・・

「ほんとじゃー!きのう市民プールでやってみたらできたんじゃぁ!」

「だったら泳いで見せてみろよ。」

「ああ、みせてやるよ!」


と 当然の成り行きでN君はクラス全員の前で背泳ぎを披露することとなった。


 さてプールの授業の日・・・授業の終了前の5,6分間は自由に泳げる時間があったのだがその日はどこからともなく

「先生!N君が背泳ぎができるから、みんなの前で見せたいそ-です。」

という声があがった。

 忘れ物をしたり宿題をしてこなかったりしたら、先生が生徒に平気でゲンコツを入れていた時代である。先生もおおらかなもので
 
おおそうか。それじゃ見せてもらおうか。みんなプールからあがれあがれ

ってことになって、N君、だれもいないプールでひとり背泳ぎを披露することになった。


 背泳ぎなんてできるはずがないと思っている我々は、さぞN君も困った表情を浮かべるだろうと期待したが案に相違して 彼は何のためらいもなく25mプールの向こう岸にスタスタと歩いていって無造作にドボンとプールに飛び込むと背泳ぎのスタートの構えをとった。

 その何ら躊躇のない態度に
・・・まさかあいつ ホントに背泳ぎができるのでは・・・
という、期待ともやっかみともつかない感情が皆の心をよぎる。

 そしてその自信みなぎる態度にすっかりのまれてしまっっている我々は

・・・なぜ こちらから泳がずにわざわざ向こうサイドまで歩いていったんだ?・・・

という疑問さえ感じなかった。

 彼には彼なりの思惑があって、自分がクラスのヒーローになるという完璧なシナリオにしたがって反対側まで歩いていったのだが、それが後に大爆笑の原因になろうとは・・・

。0O○O0。。0O○O0。。0O○O0。


いよいよ彼の手がプールサイドを離れ、思いっきり足で壁を蹴ってスタートした。激しい水しぶきがザバッとあがる。

・・・やがてその水しぶきがおさまると・・・いや?・・・おさまらない。
確かオリンピック中継で見た背泳ぎは、もっと スーっと水を切り裂くような感じがしたけど・・・
ところが、N君。まるで扇風機のように両腕をグ~ルグルと猛スピードでフル回転させるものだから体のまわりにバチャバチャと物凄い水しぶきが上がっいる。 

・・・あれは背泳ぎか?・・・
そのとき見物人の誰もが抱いた疑問である。激しい水しぶきの中で、たしかに背中を下にして沈まずに前進したいるようだ。
 しかし、両腕の高速回転のエネルギーは、前に進むためというより激しい水しぶきを上げるために大半が浪費されているように見える。見方によってはただ溺れているだけともとれる。

 とにかくN君はクラスのヒーローを夢見て、”いつもより余計に回しております!”とばかりに腕も千切よ!と両腕を高速で回し続けている。これだけでも結構笑える状態なのだが、さらに決定的な椿事がおこった。

 N君は生来のサウスポーである。

 左腕の力が右腕よりも強い。そのため両腕を高速回転させるたびに、進路が左へ左へとずれてきている。高速回転を続けたため、利き腕ではない右腕が先に疲労してしまったのか、進路はますます左にずれて ついに90度ちかく曲がってしまった。

 小学校のプールなのでコースロープはない。

 普通に下を向いて泳いでいる場合にはプールの底に引かれてあるラインが見えるので進路の修正もきくが、・・・なにせ我流背泳ぎである。


 彼に見えているのは、鮮やかに晴れ上がった夏空と自らが必要以上にはねあげてる水しぶきだけである。 そしてついに彼は本人の意図しない見事な90度変針を終え、そのままプールの横の壁に到達してしまった。 

自分の手が壁に触れたとき一番おどろいたのは本人だったかもしれない。

当然直進していると思っているN君は、両腕の高速回転が功を奏し、意外と短時間で25mを泳ぎきったと勘違いしたまま、自らの書いたクラスのヒーローになるシナリオ通り、振り向きざまにおたけびあげた。

∑Σ(o゚Д゚oノ)「よっしゃぁぁぁあ!」










( ̄ー ̄?)??アレ??


彼のシナリオによれば、そこには自分を尊敬と憧れのまなざしで見つめ、拍手と歓喜の声でむかえてくれるクラスメイトたちがいるはずだった。
しかしそこには誰もいなかった・・・。


クスクス・・「よっしゃあ・・・って・・・」
くくく・・・・ぷぷ・・・・はは・・・・・
・・・ぎゃーははははは☆!
(((笑≧艸≦)(≧艸≦笑))) (((*´≧ロ≦)σ[笑] ∪*>ω<*)ノ (〃 ̄∇ ̄)ノ彡☆ ヾ(≧▽≦)ノギャハハ (*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!! o(↑∇↑)ノ彡 ヾ(@゜∇゜@)ノ (o_ _)ノ彡 ≧ロ≦)σ (≧艸≦)





その光景を見たクラスメイトが、腹の皮が破れるほど大爆笑したことは賢明な読者諸君の想像通りである。
N君のヒーロー成り上がり計画は崩壊した。

この日からN君は皆から「取り舵」(=船が左に転舵すること)とよばれるようになった。






次回 -「怪獣王子」のブーメランでやられちゃう宇宙からの侵略者ってどうよ?の巻-・・・お楽しみに!

9 件のコメント:

いずみ さんのコメント...

あはははは! N君、残念でしたね。

昔はスイミングスクールなんて都会にしかなかったですもんね。
友だちのだんなさんもN君のような体験があるんですよ。
中学校から東京の学校に行ったんですが、こちらの海で泳いでいたから「水泳はまかしとけ」とばかり、水泳大会の選手になったら、周りはスイミングスクールに行っていた人ばかりがクラス代表だったので、恥をかいたって。

ところで、「怪獣王子」引っ張りますねぇ~~(*^_^*)

sunsetTJ さんのコメント...

>いずみさんへ
「怪獣王子」もそろそろ限界です。
ネット上にあまり画像とか動画とかないんですよね。
YouTubeで怪獣王子の歌を見ても
こんな曲だったかなぁ?と記憶があいまいです。(忘れてても見ればたいてい思い出すものなんだけど・・・)

ルピア さんのコメント...

こんばんは^^
読んでる途中から、笑いが込み上げてくる、
のどかで楽しい子供時代の思い出ですね。
得意になって、高速回転してるその男子も
憎めないキャラですよね~キャハハ
本人の意思に反して曲がってしまうって、水泳以外でもたまにありますよね。私はマット運動でそんな経験がありました^^;

その様子をクラス全員で、見守ってる所を想像すると幸せな気分になりましたよ。
ちなみに私の小学校では、級別にクラスが分かれ、上手な子はどんどん距離をのばして、進級する仕組みになってました。

sunsetTJ さんのコメント...

>ルピアさんへ
思い出しました。進級テストがあって
級が上がるごとに水泳帽に青いラインを
縫い付けてもらってたような・・。

海パンの紐がゆるくてとびこんだら
脱げちゃったり、水深が浅すぎて底で
頭を打ったり、すぐに着替えれるよう
あらかじめ家から海パンをはいてきたら
着替えの下着を持ってくるのを忘れてたり
・・・・ギャグ漫画そのものでした。

ルピア さんのコメント...

何だかどれも思い当たることばかりですね。
子供時代ってドジで愉快なこと多かったような気がします。大人みたいにうまく立ち回れないから、予想外なことしてごまかしたり・・・此処には書けない赤っ恥な事を思い出して爆笑してしまいました。

水泳帽にラインを縫い付けるのは同じですよ!同学年でスポーツが得意な男子がいて、
その子がみるみる進級していく様を今でも思い出します。学年のヒーロー的な存在でしたね。私も子供時代はお転婆な方でしたよ。今も多少名残が^^

はしはし さんのコメント...

あはははは!大笑い

小学校の頃は夢のようでしたよね。
本人は大真面目で、やればやるほど
ドツボにはまる。何でも一生懸命やっているのに何故か笑える事が多すぎました。
大のトイレに入ればウ〇コしてるって
言われたり、身体検査で古いパンツはいていたり、給食が多い少ないで喧嘩したり、家がもう目の前なのに我慢できずに漏らしたりと・・・・
全て実話です(;一_一)

アリーノ さんのコメント...

ハイ~!こんにちわ! 遊びにきました~。
ほんと憎めんキャラ、Nくんですね。
でも言った限りは男の意地。必死だったんでしょうね。ゴールまで遠かっただろうな。
学校のプールといえば、私にも思い出があります。
高校時代ソフトボール部だった私、
グランドの真横にプールがあり、バッターが大きくファールしてプールに入ってしまったら、打った人が取りに行くことになっていました。
ある日、私が打ったボールが入ってしまい、
取りに行きました。
プカプカ浮いているボールを何とかサイドまで寄せ、手を伸ばしてボールを拾い上げようとしたその瞬間、バランスを崩しドボン!!
ボールを片手にグランドに戻った私を見て、チームメンバーは大笑いで万歳をした。
今では懐かしい思い出です。
それにしても・・一人でプールを独占するのは・・なかなか気持ちいいもんですよ!?

sunsetTJ さんのコメント...

>はしはしさんへ

 子供の頃のはなしとはいえ
すごい事をカミングアウト
しちゃいましたねー。(・ω・`)
 ・・・草むらでひろった
エロ本を秘密基地に隠してたら
いつのまにかなくなったりして
・・・きっとあいつが持って帰り
やがったんだ!・・なんてネ。 

sunsetTJ さんのコメント...

>アリーノさんへ

 高校時代、ソフトボール部だんたんですか。カッコイイー+.(゚ー゚)。+.
 私は中学時代野球部で、夏の練習のとき
喉が渇いて渇いて・・ネットをこえたファールボールが小川に落ちたのを拾いにいって
・・・・よっぽど川の水をのんでやろかと・・寸前で思いとどまりましたが。