世界三大無用物・・「ピラミッド・万里の長城・戦艦大和」という記述を見たことがある。
大きいだけで大して役にたたなかった物を揶揄した言葉だとおもう。
この「世界三大・・」「日本三大・・」というものは多くは自称的なもので
世界中どこでも通用する言葉ではではない。
おそらく戦後、その多大な建造費用や軍の期待を裏切って戦闘艦としては
ほとんど実績は残さず沈んだこの戦艦を自嘲を込めて日本で生まれた言葉だとおもう。
ピラミッドや万里の長城が役にたったのか否かは私は知らない。
が、「戦艦大和」が実戦で役にたたなかったことは紛れも無い事実である。
本日 4月7日は、この大和が沖縄への途上、鹿児島県坊ノ岬沖で米軍の艦載機によって沈められた日である。(昭和20年)
前日の4月6日夕刻、山口県徳山沖から出撃
豊後水道を南下する頃にはおそらく日も暮れて遠く九州の陸地に咲く桜は乗員たちには見えなかったかもしれない。
丁度桜満開のこの時期に、ちょっとたいそうな事だが、日本にとって「戦艦大和」とは何だったのか?
何度かに分けて考察していきたい。(つづく)
*なお、この記事に対するコメントはこのシリーズを最後まで読んでからいただきたいと思います。