味噌汁のハイドロプレーン

　みなさんこんなことを経験したことはありませんか？

表面が滑りやすいテーブルの上で　誰も触れていない味噌汁の椀が勝手にスーッと動き出すという怪奇現象を・・・。

　私の会社での昼食は、毎朝松島菜々子似の嫁が作ってくれる愛妻弁当です。
たいていスチール製の事務机の上に保温機能のついたランチジャーからご飯やおかずや味噌汁のはいった容器をならべて食べるのですが、この表面がツルツルのスチールデスクが曲者です。

　味噌汁の椀の底が濡れたりしていると、机のと椀の隙間に薄い水の膜ができて摩擦がなくなり、ちょっとした傾きかなにかで、突然スーッと動き出すのです。

　いわゆる自動車教習所でおしえてもらったハイドロプレーニング現象と同じ理屈だと思うのですが、これをはじめて経験したときは、霊魂とか心霊現象とかはあまり信じていない科学派「さんちゃん」もさすがに　ゾゾーっと背中に悪寒が走ったものでした。

　この味噌汁のハイドロプレーン、濡れた路上で車が滑って制御できなくなるのとは若干条件が異なります。それは水の量。

　椀の底についている水の量はごくわずかなので、１０cmも水のあとをつけて滑れば、もう水がなくなってしまい、ふたたび机との摩擦を回復して自然に停止するのです。

　だから、くれぐれも自然に動き出した味噌汁の椀をあわてて手で押さえようとしないほうが賢明です。

　反射的に手を出して、かえって椀をひっくりかえして大惨事ってことになりかねませんから・・・。

　　　　・・・・・・私のように・・・・・。（-ω-;）